第25章 チョコ@高尾@
「それ以前に!
和成が思わせぶりな事するから…!」
「俺、普通に接してたつもりだけどな?」
「それに、せっかく作ってくれたチョコ、受け取らないのもどうかと思うぜ?」
なんか、機嫌悪い?
「あ、や、ごめ…」
「…ぷっ。ばーか。
怒ってねーよ♪
焦ってんのかーわいい。」
………む。
騙された
そして謝らせられた
「かわいくなんかないっ。」
私の頭をなでる和成の手を払いのけた時だった
「…あ。
雪。」
「え!?」
和成が発した言葉に
窓へ飛びつく
「ホワイトバレンタインだねー。
珍しー。」
「うん…。」
和成は後ろから私のお腹辺りに腕をまわして
囁いた
「ユウちゃんのお怒りの分、
今日はどこでも行きたいとこ行くよ?
いつもごめん。ありがとう。
大好き。」
窓際でイチャイチャしたため
皆に冷やかされたのは言うまでもない