第23章 飲ませてみた@黄瀬@
運んでから黄瀬君が席を立った
「え?どうしたの?」
「飲み物入れてくるっス。
切り分けて待ってて。」
スタスタとキッチンへ向かう
彼氏がキッチンにいるっていいな……
なんて浮かれながらケーキを切った
すぐに彼が持って来てくれたコップを手に
乾杯
私が口をつける前にジュースを飲んだ彼が
ぱったりと机に突っ伏した
「き、黄瀬君⁉︎」
あまりにも急で慌てて彼に近づく
「寝てる……。」
顔を覗き込むと
黄瀬君は何故か気持ち良さそうに寝ている
まさか…
私はコップに鼻を近づけた
そこからは匂うはずのない香りが漂う