第19章 追いかけて@黄瀬@
そろそろやめてあげようかな?
と思ってたんだけど
「なっ何でもする‼︎
お詫びに‼︎な!
だっだから、許してくれぇ!」
そう言いながら
いつの間にか座っている俺と
同じ目線にユウっちがいた
顔の前に手を合わせて
ぎゅっと目を瞑る姿が
もう、たまんねぇっス…
「…何でもって、言ったよね?
……じゃあ、涼太って呼んでほしいっス。」
「え?」
彼女が少しひきつった顔を見せる
「何でもって言ったのは、
ユウっちっスよ?
ほら、呼んで?」
俺が言った言葉に
顔を赤くして文句を言った後
「りょ、りょうた…。」
さらに真っ赤になって呼んでくれた名前
ユウっちが呼ぶだけで心が跳ねる
立ち上がって逃げようとする彼女の腕を引っ張って告げた
「俺はいつも、本気っスよ?
ユウっち。
そういうとこ、大好き。」
きっとすぐに、関係は変わるはず