第17章 ◎お騒がせボーイ-雅紀-side
あーどうしよう。
絶対怒られるなぁ……いや、どうしよう。
松潤とか絶対怒るよ、どうしよう。
ガチャンッ
勇気を振り絞って楽屋のドアノブを
ギュッと握りしめた。
「お、おっはよ~!」
「来た来た、お騒がせボーイ相葉さん」
ニノはいつも通りゲームをしながら、
俺にそう言ってきた。
「て、てへっ」
「てへっじゃねーわ、馬鹿」
「ご、ごめんって……ごめんなさい」
あ、やべっ……松潤と目合っちゃった。
違うドキドキだよね、これ
「んふふ、相葉ちゃん
キスはさ、大胆だよね……路上チューはだめよ」
リーダーはその記事を俺にわざと見せて、
いつもみたいに笑う。
「…………ま、ヒリヒリするんじゃないすか?」
「あ"~でちゃったよ(笑)
Jの好きなヒリヒリだよ、ヒリヒリ!」
俺、心から思うよ。
やっぱり嵐でよかったってさ