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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


side 青峰


予定通りのフライトでNYに入ってホテルの送迎車でペニンシュラにチェックインを済ませた。




『いつでもお車はご自由にお使いいただけますのでお申し付けください。こちらからお車をお選びいただいて、お好きなものを運転していただいても構いません』

『少ししたら出かけるから頼む』



部屋で荷物を受け取ったけど仕事を終えたばっかの黒須を早く起こしちまったら可哀想だったし、俺もフライトで体がだるかったから少しだけトレーニングをするためにジムに行った。


早い時間は人が少ねぇからトレーニングがはかどる


全くトレーニングしねぇってのはやっぱり体がなまるけど、こうやって出かけた先のホテルだと話しかけられたりすることが多くて、トレーニングが思う様に進まねぇから人が少ねぇのはすげぇ都合がいい。



トレーニングを終えてシャワーを済ませると、丁度いい時間で黒須に連絡を入れた。

(起きてるか?)

(起きてますよ。いつNYに着きますか?お迎え行きます)


早い時間ではねぇけどすぐに返信はないと思ってたから驚いた


しかもお迎え行きますって…可愛すぎだろ

けどダメだ。




(もうチェックインも済ませた。俺がそっちに行くから大人しく待ってろ。外出控えろって言われてんだろ?)


黒須をハンプトンから出さねぇようにすぐさま返信をしてから車を頼むとすぐに用意された


『ハンプトンに行ってくれ』

『かしこまりました。お帰りは?』

『ちょっと時間が分からねぇから一回戻っててくれ』


できれば黒須と戻りてぇけど…

多分すんなり来るなんて言ってくれねぇだろうし

待たせておくには時間が読めなさすぎる



振動なんてほとんど感じねぇ無駄に長い車がペニンシュラを出てハンプトンまでの1時間は長げぇような短けぇような…


ハンプトンのロータリーで車を止めてもらって降りると、あの日たまたまだけど黒須と泊まれたことを思い出して思わず口元が緩んだ。





聞きたくねぇことも聞かなきゃなんねぇけど取り合えずは会いに行くか
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