• テキストサイズ

最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


夕方の撮影はジェシカの機嫌がよかったこともあって順調に終わった。


だけど俺の勝負はこっからだ。


俺と食事に行くつもりでいるジェシカに捕まらねぇようにすぐにホテルを出なきゃなんねぇ。

みさきから目を離したくねぇけどエージェントから同じタイミングで撮影の部屋を出るのはジェシカを刺激するって言われて仕方なく別々に部屋を出た。


セキュリティとエージェントがいるとはいえみさきが部屋に来るまで気が気じゃなかった。





空港で手続きをする間もどいつもこいつもが敵に見えた

時間的にはそう待った訳じゃねぇのに搭乗アナウンスが流れた瞬間にやっと帰れると思うと安心からかデカいため息が漏れた





離陸前から眠そうだったみさきはあっという間に寝始めたからこっそり写真を撮って青峰に送った


(マイアミでちょっとトラブった。2日くれぇは連れて外出んな)


膝を抱えてるみさきはいつも小せぇけどこうしてるともっとちいせぇ


ホント可愛いな



(バレたらヤベェから消しとけよ)

青峰の既読が付いたのを確認して言い忘れたことを送った



(消すわけねーだろ
トラブったってなんだよ。黒須は大丈夫なのか?)

(今んとこ大丈夫だけどお前といるのが撮られて出まわったらヤベーから頼むわ。ちょっと大人しくしててくれ。そんで消せ)

(分かった。ホテルまで送るんだろ?ちゃんと部屋まで送れよ)


こいつなんで知ってんだよ…


まぁみさきしかいねぇか

そーいや…さっき嬉しそうにスマホ見てたのは青峰だったのか




ボスに連絡するとか言ってたけど青峰にもしてんじゃねーかよ。

腹立つな(笑)


なにスヤスヤ寝てちょっと笑ってんだよ。

可愛すぎてムカつくわ



クオーターだからなのかデカい目と長いまつげと高い鼻

きちんと手入れされた白くてすべすべの肌はマイアミの太陽で少し赤く日焼けしているけどそれがまた綺麗に見えた。

乾燥したくないとか言ってリップを塗ってた唇はいつもより濡れたように見えて何となく女っぽかった





こいつこんな色っぽかったか?

つい最近まで色気がないっていじっていたのにな…
恋愛ってのはやっぱり人を変えるんだな
/ 1753ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp