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最愛 【黒子のバスケ】

第22章 大雨


終始大きな盛り上がりを見せるディナーでは、あたしもたくさんのスタッフと話すことができて、このプロジェクトの話や普段は主に日本でメイクをしていることを話して、何人かと名刺の交換もした



さつきたちもそれぞれにスタッフと話をしてて、名刺を交換したり楽しそうに話をしたりしてたから、人目もたくさんあるし室内が暑くてテラスに出ると夜風が少し冷たいけど今のあたしには心地いい。


『何かお飲み物はいかがですか?』

『じゃあ、赤ワインで軽めのを』

『かしこまりました』



飲み物を聞いてくれたギャルソンにオーダーをすると、外に設置されたワインのワゴンからいくつかピックアップして持ってきてくれたから、その中から一つ選ぶとグラスに注いでくれた


先日の検査でお酒は解禁になったし、明日の撮影も夕方からだから気付けの一杯




つまめるようにって持ってきてくれたメープルモッツアレラを一つ口に入れると、バニラの香りづけがされたメープルシロップがワインにぴったりだった。



ここのお料理おいしい。


NYでは青峰君といるとお外に食事に出たけど、それ以外ならテイクアウトのデリがあたしのご飯だったから、新しいおいしいお店に来られるのは仕事でも嬉しかった。



『ねぇベイビー、明日ダイキのむくみ取りお願いしていいかしら?』

『もちろんです』

『メイク16時スタートでよろしく』

『分かりました』


1人で二人をやるってことはやっぱりアシスタントは必要だし、スポーツ選手だから知識がないとできない。

光さんはメイクは優秀だけどマッサージはできないから、むくみ取りだけはあたしがやる。



中に戻ったパットを見ながらスケジュールを頭の中で組み立てて、2杯目のワインに口をつけたところで後ろから声がかけられた。













































『いい靴ね。…ダイキに買わせたの?』

















棘のある言い方と声



確かに自分で買ったものじゃない



だけど青峰君にもらったものでもない




だから振り返ってきちんと目を見て

だけど普通に最初の言葉に対してだけ言葉を返した







『ありがとうございます』
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