第2章 転入生
白石「ん?その子は誰や。見学の子か?」
財前「俺の幼馴染みで…」
すみれ「廣瀬すみれです!よろしくお願いします(ニコ」
白石「おぅ!よろしゅうな!俺はテニス部部長の白石蔵之介や!くら先輩とでも呼んでや!」
すみれ「はい!じゃあ私もすみれで大丈夫です!」
白石「おぅ!わーった!すみれやな」
すみれ「はい(ニコ」
財前「そんな挨拶はええよすみれ。少し打たへんか?」
すみれ「懐かしいなぁ。打ち合いしたいわあ」
財前「俺のラケット、貸したるわ」
すみれ「嬉しい。おおきにひかる!」
財前「これならお前でも使えるやろ?」
すみれ「うちはなに使ったって平気なんやけど?」
財前「自分の体を考えてから言うんやな」
すみれ「昔ゴリラって行ってきたガキはどこの子供やろうなぁ??」
財前「そんなん知らんわ。はよ始めよ」
すみれ「ほんまにそーゆーところやで」
財前「なに言ってるかわからへんわ(ニヤ」
すみれ「もー光嫌いやー!笑」
財前「思ってもない事、言わん方がええよすみれ。」
すみれ「思っとるもん。」
財前「言ったな?じゃあもう話しかけんといて」
すみれ「嘘!!嘘や光。安心しときって!」
財前「全く。はよやろうや」
すみれ「せやな!あ、打ち合いやなくてゲームしよや」
財前「軽く打ち合いしたらな」
すみれ「せやね!」
財前「じゃあ始めるで」
すみれ「おっけい!」
パコンッ
カコンッ
バンッ!
財前「ノってきたな、すみれ」
すみれ「勿論や。はよゲームしよや」
財前「せやな」
すみれ「1ゲームトゥーラヴで。光からサーブええで」
財前「昔の俺とは違うんやで。後悔しても知らんからな」
すみれ「うちも強くなったで。通ってた中学、どこか教えたろか?」
財前「どこや?」
すみれ「青春学園やで!」
財前「!!」
すみれ「光、はよ始めよう」
財前「すみれ。関西弁下手くそになったんとちゃうか?」
すみれ「そーかもね。じゃあ私、関西弁たまにしか出さない笑」
財前「そーか。まぁ、がんばりやっ!」
バンッ
すみれ「球、早くなったね!」
バンッ
財前「………!」
すみれ「フィフティーンラヴ」
財前「上手くなったんやな」
すみれ「当たり前や(ニコ」
財前「まぁ。俺の勝ちにはかわりあらへん!」
バンッ
すみれ「…!」