第21章 お家と飲み会
「カカ、シ…」
腕を掴んだ。
私の腰を掴んだ
筋肉質で逞しい腕を。
筋肉の筋が伸びた
綺麗な腕を。
生傷が絶えないけれど、
いつも肌が滑らかで
見惚れていた腕を。
カカシに触られると
頭でも髪でも頬でも肩でも、
どこでも嬉しかった。
それは昔から。
私は
いまは
この腕が
この長い指が
たまらなく…好き…。
私に触れるすべてが愛おしい。
そう感じるの。
「おねがい…ギュゥって…して?…いつもみたいに……だいて……?」
もっと…彼と
ひっつきたい。
欲望があふれた。
カカシが、
私の頭をくしゃりと撫でる。
あたたかくて大きな
手のひらが頬につたう。
「…なに可愛いこと言ってんの、バカ」
カカシの
あたたかい体温に安心した。
瞳を閉じた。
いちばん好き。
誰でもいいわけじゃない。
カカシだから
私は頬を触れられて
喜んでいる。
「……すき……だいすき…」
笑ったのはカカシ。
上体を倒して私に重なると、頬や唇に甘いキスを落とした。
「好き? んー、じゃあ…
オレがいちばん?」
「うん…好きだよ…、だいすき…」
素直に答えた。
あたたかい体温。早い心地よい心臓の音が聞こえる。カカシの甘い匂いがした。
「なあ、そんな顔、ぜったい他の野郎に見せちゃダメだよ。いいね?」
大きな手が背中に回る。
間近で見つめる
カカシの目が真剣だった。
「ぜったいダメ。わかった?」
「う、…う、ぅん…」
強く抱えられると、
もっと奥にまで入って
根元までぎっちり詰まる。
重量のある圧力が
身体にかかる。
身動きできない。
できなくていい。
後頭部を引き寄せて、
カカシが耳もとで甘く囁く。
「ホラ、ぜんぶ入った。わかるでしょ。お前のなか、きゅうきゅうして気持ちいい」
「っ…ん…」
「動くよ」
カカシが肩口に顔を埋めて、
奥でゆるゆると腰だけを動かし始めた。