• テキストサイズ

短編集  Dear my precious…

第24章 姉弟恋愛*朝日奈風斗[ブラコン]


陽出高校の制服を着た彼。

彼との出会いは未だ鮮明に覚えている。



私がこの家にやってきたのは親の再婚が理由だった。

突然できた13人の兄弟。
しかも全員男。

彼氏はいるが、それでも男性の免疫が高いとはいえない私にとって、衝撃的な出来事だった。


そして、もうひとつの衝撃的出来事が彼との出会いだ。




「へぇ。あんたがボクの姉さん?」

高校生の彼は、初めて会うのにそれはよく知っている顔だった。

「あ、朝倉風斗くん?!どうしてここに…?」

そう。テレビでよく見る彼。
forrteというグループで活躍するアイドルだ。

「はあ……あんた、バカなの?それとも、ボクは家に帰ってきちゃいけないわけ?」

「え、嘘…まさか…!」

「本名は朝日奈風斗だけど?」 

…アイドルが兄弟だと…!




風斗くんはまるで私を品定めするかのように観察し始める。

その視線に、私は硬直した。




眺め終わるとニヤリと笑った。


「あんたなかなか可愛いね。……これからよろしくね、姉さん。」

その小悪魔に、私は言葉を失ってしまった。


そしてここから私の苦悩の日々が始まったのだ。
/ 244ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp