第16章 胸に秘めた

「かおり、こっちを見ろ･･･」


のけ反ったままの喉を舐められた。

視線を戻して改めて秀一さんを見つめる。

この人はほんとにもう･･･朝から漂う色気の量が半端ないんだけど。
見てるだけでカラダの奥が疼いてくる。

自然とキュウッと彼を締めつけて、首に手を回してキスを強請る。


「秀一、さん･･･」


唇が触れると、またすぐに舌が差し込まれ、必死でそれに応える。

熱い塊を力強く、じわじわと奥を抉るように何度も押し当てられ、次第にキスもままならなくなってくる･･･

唾液が端から溢れる。それを舐め取られると、首元に顔を埋められて乳房を揉まれる。


「あっあぁ･･･ぅ･･･あぁっ奥･･･きもちい･･･」


秀一さんの息も荒くなってて。
耳元にかかる熱い吐息にゾクゾクする。


「あぁっ･･･あ･･･あぁ･･･もっ、と･･･」


秀一さんの首筋と肩をなぞって、背中を撫でて、腰のあたりを掴む。


「･･･もっと、どうして、欲しい･･･っ」


身体を起こした秀一さんは、わたしの腰を掴んでゆるゆるとナカを刺激してくる。
けど、巧妙に良いポイントを外してくるから･･･焦れったい。



「ぁ･･･あぁ･･･っ･･･しゅ、いちさ、っん･･･ね、ぇ･･･っ」


自分の方へと引き寄せるように、彼の腰を掴む手に力が入る。
自分の腰も浮いてしまって。


「あぁ･･･も、いじわる、しないで･･･っ」


お酒が入ってるときなら恥ずかしいことも言えるかもしれないけど･･･
思ってること、おそらく秀一さんが欲している言葉をなかなか口にできなくて。顔に熱が集まる。


「あぁ･･･もう･･･っ･･･はぁ･･･」

「ココだろ、お前の欲しい所･･･」


今一番欲しかったトコロを、一度だけ、ズン･･･と突かれた。


「あっあぁ･･･そ･･･そ、こ･･･っぁ･･･」

「ココを･･･どうされたい」

「あっ･･･はや、く･･･あぁ」

「赤い顔して涙まで流して･･･」


頬と目尻を撫でられて、涙が出ていたことに気付かされる。
その手を握って、彼の目を見上げる。


「っ･･･しゅう、いちさん･･･っ･･･おねが、い･･･」


「･･･ああ、もう･･･こちらが限界だ」


わたしの腰を掴み直す手に、力が入った気がする。

奥の一点に向かって真っ直ぐに突き上げられる。