お兄さま代わりに近衛隊に入ります?【神宮寺レン】 R18
第5章 婚約破棄!?
移動したそこには宝石商の男がいくつか宝石を広げ待っていた
「レン殿下 この度は誠にありがとうございます 気に入っていただければ幸いです 早速ご覧下さい」
そういいいくつかの宝石を見せる宝石商
端でその様子を他人事のように見ていると
腰をひかれ
「彼女に送りたいんだ」
そういい私の腰を掴み近づける殿下
「レン殿下!? なりません お相手を」
と言いきらないうちに人差し指を口に当てられる
結局宝石を選び終わる頃にはいい時間になっていた
メイドたちの支度が早いとはいえやはり準備というのはそもそも時間がかかるものだ
そう思いながらも気づいた時には会場の扉の前に立つ
会場に入る前にざわめきがおこり入ったと同時に好奇の目と戸惑いの声に浴びせられる
それもそうだ殿下は婚約者が居る身
会場に入る前にカップルの名前が呼ばれるが婚約者である公爵令嬢の名前が今まで呼ばれてきた
それが今回は私の名前
私自身も驚いている
こんなこと前代未聞だ
そう思いながらも隣を歩くレン殿下の顔を見ると素知らぬ顔をしている
ふと立ち止まる殿下に顔を元に戻すとそこには真っ青な顔をした殿下の婚約者の姿