第5章 婚約破棄!?

目が覚めると殿下の腕に抱かれている絡み合う目と目に顔を赤くなる

「起きた?」
そう聞かれ頭を撫でられる

こくりと頷く私を抱き上げ再びシャワールームへ連れていかれる

出た頃には中でたくさん甘い声を上げさせられたせいでクタクタになっていた

「殿下 変なことしたら ぶっ飛ばすって言いましたよね！」
そういい握り拳を出す私に

「えーだって可愛かったんだもん」
そう言いながらもメイドがするように髪を乾かしてくれる

鏡越しに合う目と目がふっとほほ笑みかける
その視線にぱっと目を離して顔を俯かせると

「次から 殿下って呼ぶ度にお仕置きね」
と言われバット顔を上げるとニヤっとした顔をした殿下がそこにはいた

「失礼致します」
という声とともにメイド達が入ってくる

髪を拭く殿下の姿を見て驚きながらもすぐ慌てるメイドたちに

「俺がやりたくてやった事だから」

そう言い宥める殿下に渋々頷くメイド達

「ところで殿下 お支度のお時間です 今宵はこちらのお召し物を お連れ様の...」

「」

そう言われたハテナを浮かべると

「連れじゃなくってと呼んでくれ」