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〖 ハイキュー!!〗~ 夏の終わりに ~合同コラボ作品集

第3章 MENUETT ( 夜久衛輔 )


いや、ちょい待て?!

いま本人から聞いたって言ったか?!

黒「なに?その子の事が気になっちゃってる系?」

···うっ。

黒「ま、ちょっと可愛かったけど、オレのストライクゾーンではないな。オレはこう···バイーンとして、キュッとしてて···エロっちい感じの方がいい」

「そんなこと聞いてねーし!」

でも、可愛かったのか···あ、いやいや。

別に可愛かろうが可愛くなかろうが、オレには関係ないじゃん?!

ただちょっと気になるのは。

いつも聞こえてくる曲が、なんて曲なのか···だけだ。

黒「2年3組、鈴原 夏海」

「···は?なに、急に」

黒「べっつにぃ?ひ・と・り・ご・と···デス」

っかぁぁぁぁぁ!!

なんかムカつく!

なんなんだよクロのヤツ!

気になるだろうが!

黒「ちなみに彼氏はいなくて、好みのタイプは···」

「タ、タイプは?」

べつに興味があるわけじゃないぞ!

今後の参考の為に、調査してるだけだ!

もったいぶってなかなか続きを言わない黒を軽く睨みながら、早く言えよと目で訴える。

黒「夏海ちゃんの好みのタイプは···だな···」

だから!

早く言えっての!

黒「優しくて···」

うんうん···優しくて?

黒「一緒にいて楽しくて···」

一緒にいて楽しくて?

黒「···背が高い人」

背が高い人···背が···

ハハッ···聞かなきゃ良かった···

なんで最後の最後にそんなのが来るんだよ!

しかもオレが結構気にしてるトコじゃん!!

あれ?

なんでオレ、ショック受けてるんだ?

黒「すみませんねぇ、全てにおいて好みのタイプがオレに当てはまっちゃって?」

ニヤリと笑いながらクロがフフ~ンと鼻で笑う。

「クロ···ひとつだけ教えてやる。お前が当てはまってんのはな、背が高いってトコだけだ」

黒「え、そう?オレは優しいよ?」

「オレには優しくないんだよ!」

ったく···クロのヤツめ。

それにしても、女子ってなんで···好きなタイプに背が高いとか入れるんだよ。

別に背が高くなくったって、いいだろ。

ちぇっ···っと少しいじけながら、まだ風に乗って聞こえてくる曲に耳を傾けた。
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