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〖 ハイキュー!!〗~ 夏の終わりに ~合同コラボ作品集

第2章 恋色に揺れるヨーヨー ( 瀬見英太 )


ふと、目のはしに丸くて可愛い風船が目に入る
なにかと思えば、それは風船ヨーヨーだ


「あ、懐かしいー」

瀬見「?...ヨーヨー?」

私の呟きに首をかしげる瀬見
私は一つ昔の思い出を話した


「いやー、小さい時ね、お父さんとよくお祭りとかに行っては必ずヨーヨー釣りをしてたんだよね。私は下手っぴだけど、お父さんは釣るのが上手で!最近は親と一緒に祭りとか行かないからなー」


そんな風に思い出に浸っていると、瀬見が"じゃあ、やってみる?"と笑う

久しぶりだけど、面白そうだなと思い、"うん"と返事をした



1回100円で、店員さんから釣糸を貰って、ヨーヨーの入ったプールの前に2人で座り込んだ


私は糸の部分を水に浸けないように、慎重にゴムの輪の部分に針を引っ掻ける


「お、来たんじゃね?」


そう思いながらゆっくりと上に引き上げる
すると、糸は切れることなくヨーヨーを上に持ち上げた


瀬見「おぉ!上手いな」

そう言うと瀬見も"負けてらんねー..."と針を引っ掻けると、少し怪しい感じはしたが、なんとか糸はヨーヨーを上に上げた


瀬見「お、あぶねー....」

「セーフ、セーフ!」



そして、お互いもう一個チャレンジしようとしたら、糸が"プツンッ"と切れた


「あー!」

瀬見「やらかした...」


そんな風に2人で楽しくヨーヨー釣りをしていると、店員のおっちゃんが元気に"カッカッカッ!"と笑いながら話しかけてきた


おっちゃん「お前さん達、カップルかい?いやぁ、若いって良いねぇ!」


「なッ!」

瀬見「えっ...!」


"別にそんなんじゃ...!"と言い返そうとしたとき、おっちゃんがプールの中からピンクの可愛いヨーヨーを取り上げて、こう言った


おっちゃん「いやはや、いいもんを見せてもらったよ。これ、サービスするから、持ってきな」


そう言って、瀬見に無理矢理持たせる
私たちは断れず、素直に"有り難うございます"と言ってその場を離れた
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