第18章 嵐の前の静けさ【R18】
京「璃咲のそういうところ、僕好きだよ。でもね?それで、残された人たちはどうするの?」
『え?』
京「璃咲が大切なみんなを守りたいって思うのと同じくらい、みんなも璃咲のことを大切に思ってる。守りたいって思ってるんだ。なのに、そんなみんなの気持ちを踏みにじるのかい?」
『そんなことは...っ』
京「うん、わかってるよ。璃咲にそんな気はないってことはね。でも、よく考えてごらん?それが、本当に最良の選択なのかをね」
諭すように優しく微笑む春水。
京「璃咲がどんな選択をしても、責めはしない。璃咲が決めたことだからね。でも、これだけは覚えておいて」
私を反転させ、向かい合わせになると、愛おしそうに私の大好きな笑みを浮かべた。
京「君がどこにいようと、必ず見つけ出す。今世でも、来世でも、僕が愛するのは璃咲、君だけだ」