第17章 まさかの事態
『いやっ、いやぁっ!!』
「璃咲、どうした!?」
『ごめんなさいっ、ごめんなさい!!』
「璃咲!!」
頭を抱え、発狂している私を璃久は強く抱きしめた。
「璃咲っ、傷が開く!!落ち着け!!」
『ごめっ、有紗さんっ、宗次郎さん、雅紀さん、ごめんなさいっ!!』
「......っ、お前...」
泣き狂う私の声を聞いて、続々と部屋になだれ込んできた。
卯「どうしました!?...璃咲!?」
山「なんじゃ!?」
『ごめんなさいっ、みんな、ごめんなさい!!私が...っ、私の...せいでっ!!』
山「どうしたんじゃっ!?」
「わかりませんっ!突然悲鳴が聞こえてきて、部屋に入ったらこうなってて!!」
そんな周りの声も聞こえないほど、混乱していた。