第16章 斬魄刀異聞
咄嗟に刀を構えた。
キーンっ!!
『今さらこんなことしても無駄なんじゃないの?』
村「黙れ!!貴様らの力、私の糧になる。ならば最後まで、私は戦いを放棄しない!!」
『そう』
あんな裏切りにあっても、どこまでも響河を主と謳うというのね。
目をつぶり、一つため息をつく。
赤、力を貸してね。
そして、ゆっくりと目を開けた。
『ならば、相手になるよ』
それで君が満足するなら、いくらでも付き合おう。
一「土御門さん」
『璃咲でいい。めんどくさい』
一「じゃあ、璃咲さん」
『うん......来るよ』
それぞれ刀を構える。
『私が援護するから、君が彼を叩け』
一「あぁ」