第16章 斬魄刀異聞
璃久side
辺りが静まり返る中、誰かが渡っているのか、丘と建物をつなぐ吊り橋が軋み、ギシッギシッと音がする。
「...........」
「............」
霧が晴れると、橋の方から誰からこちらに近寄ってくる。
ざっ、ざざっ!!
「「「「!?」」」」
そこにいたのは、苦しげな表情で、助けを求めるようにこちらへと手を伸ばした雀部だった。
吉「雀部副隊長、一体これは。総隊長はどちらに...」
その瞬間、
雀「うぅっ」
ドサッ!!
「「「「「!?」」」」」
雀部は倒れたまま、全く動かない。
大「た、隊長っ!!」
砕「些細な気配も見逃すな」