第16章 斬魄刀異聞
「はい。先程、ここに来るように全員に招集がかかりまして」
蝶「護廷十三隊の皆さんもでしたか」
日「あぁ」
「それより、京楽隊長」
璃久は困惑した表情で京楽に詰め寄った。
「璃咲知りませんか?」
京「えっ、璃咲ちゃんいないのかい?」
「はい。夕方、地獄蝶が璃咲の元に来て。でも、あいつ出ていったっきり帰ってこないんです」
朝「ちょっと様子もおかしかったよー」
浮「様子?」
京「どんなだい?」
京楽や浮竹はもちろん。周りの死神たちも璃久たちに視線を向けた。
「地獄蝶は来たんですが、何の連絡もなかったんです」
浮「地獄蝶なのに?」
蝶「はい。そしたら隊長、何かを考えるように黙り込んで。しばらくして、血相を変えて出ていったんです」