第15章 つかの間の幸せ 【R18】
深く口付けられ、舌を絡め取られる。
『(もう、無理っ...)』
春水の手を止めようと自分の手を重ねるが、力が入っていない手を重ねてもまるで意味をなさない。
『んんっ......あっ......んんーっ......!!!』
我慢できず、大きく体を反らして絶頂した。力が抜け、後ろに倒れると春水が支えてくれた。
『......っはぁ......はぁ......っ...』
「大丈夫かい?」
ゆっくりと労わるように髪を撫でられる。
こういうとこは優しいんだよなぁ、とぼうっ、とした頭で思う。
私の息が整うまで、春水はずっと髪を撫でてくれていた。