第4章 あれれ〜?おかしいぞ〜??
あれからは13歳になり、気がついたら陸軍幼年学校(将来の将校を育てる学校)に入学して過酷な訓練をこなしていた。
ちなみに今日の訓練は剣術で、永遠と木刀で素振りをさせられている。
(あれれー?
おかしいぞー??)
は木刀で素振りをしながら薬で小さくなった某高校生探偵の口癖が彼女の脳内を駆け回っていた。
(どうして私は軍服を着てここにいるんだったっけ?)
は自分がここにいる経緯を思い出す。
いつものように死亡フラグ回避について悩んでいたは父である幸次郎に呼び出された。
「父さま、勇作です」
は幸次郎の部屋の前で声をかけた。
「入れ」
幸次郎からの許可では幸次郎の部屋へ入る。
「話とはなんでしょう?」
「うむ。
お前を陸軍幼年学校に入れることにした」
「陸軍幼年学校…………?」
幸次郎から聞いたことはないが、不吉な響きのする単語を言われは思わず聞き返す。
「お前ほどの実力があれば将校になれるであろう。
話は以上だ。
もう下がっていいぞ」
「えっ?
いや、あの………。
その説明だけだと理解できないのですがっ!」
というか理解したくないけどっ!!
は内心そう思いながら幸次郎を睨む。
「陸軍士官学校では陸軍幼年学校上がりとそこらの中学校上がりでは待遇が全く違う。
この私の息子だ。
お前なら上を目指せれる」
幸次郎はため息をつきながらそう説明した。