第13章 GUN SLINGER【レイR18】
「あっ……ゃ、抜いてッ、ィっちゃぅよ……ぁっ」
「イっていいぞ……」
指の動きをさらに早めると、指はさらに締め付けられ、はビクビクと身体を震わせていた。
「んっ……もぅ、れ……ぃっ、レイっ!」
「……っ!?」
今、は何て?
「レイっ」
が俺の名前を口にした
シンではなく、俺を。
「なぜ、あいつの名を呼ばないんだ?あいつに、シンに抱かれていると……そう思えと言っただろう?」
手を震わせながらの目隠しを外すと、彼女の目からは涙が流れていた。
「私、違うよ……」
「違う?」
「レイは勘違いしてるっ!シンは、友達。私が好きなのは……レイだよ?」
その言葉に、俺は耳を疑った。
「アカデミーの頃からレイが好き……すごく好き。なのにレイは、どんどん先に行っちゃって……」
が俺を、好きだと?
「シンもレイも、新型機を貰ってからは、もっと距離を感じるようになったし。シンは、ルナマリアとそうなってるのに私は……」
「ふ、はは……」
俺の思い違い、だったのか。
それに気付き、思わず自嘲気味に笑ってしまった。
「レ、レイが笑ってる……」
「……俺だって時には笑うさ」
「でも、いつもほぼ無表情だけど……」
それは、否定出来ない。
「レイ……は?」
「俺は……」
そんなの、答えは決まっている。
「……好きでなければ、こんなことしない」
「え……レイ、それって……」
「お互いに……同じ気持ちだったのか」
その言葉を口に出すと、みるみるうちにの頬が赤くなり、笑みがこぼれていた。
「……うん」
はにかみながら頷くに、そっと耳元で囁く。
「続き……していいか?」
「うん、でもその前に……」
「……?」
赤くなった頬をさらに赤らめながら、は俺の腕を掴んだ。
「もう一回、キスして……?」
「わかった」
この先。
何度でも、何度でも君に触れていたい。
たとえこの先なにが起ころうと。
今だけは君の温もりを。
END