第14章 四次元の彼と日本人の彼女
小さいのに…、…本当に君は変わってるね…
「貴女は何なの!?」
「私?すか?私は!!只のメイクっすね?」
彼はよく四次元だと言われるが、
サセンに向かい、堂々と挨拶する彼女の姿は実に可笑しくて…けど、彼にかなりの安心感を与えたんだ。
君は本当に変わってる…俺は…君に救われて、少し、嬉しくなったんだ。
日本人はあの子を思い出すから苦手…
だけど…君なら…
変人だからかな?俺達を俺達として見てくれているからかな?
君なら…俺達と違う道を進んでくれるきがしちゃった…
ねぇ…君は…俺と同じで……
きっと周りによく掴めないとか、わからないって言われるのかな?
君を知りたくなったけど、どうすればいいのかな……
「大丈夫ッス!助けるっすから!!」
今までにないくらい、彼女はそう彼に優しく微笑み、
それを見た彼の
心臓がドキリと跳ねたのは、嘘じゃない…
君は本当に…凄い子だね…
「此処にいたんっすか…テヒョンさん…」
「なんでっ…君が…此処にいるの?」
「行きますよ…だって私は…変人ッスから…跳ね除けされたり、避けられても…例え空気になっても否定はしないっス……
でも、自分に非がかかるのは嫌いなんです!だから!貴方を追いかけました!安心してください!絶対…貴方を助けるっス!!」
そう言う君の背中は小さくて、でも、テヒョンには…安心出来る…大きなものにしか見えなかった。