第18章 またまた世界が変わっても(3)
翌日、皆が時間を作ってくれ、俺達が入れ替わったテレビ局の階段まで来た
…ここから落ちたのか…
俺が落ちたデパートの階段より高い…
そう思ったその瞬間、あの時の事が脳裏を横切り…
潤「翔くん…大丈…」
翔「…無理だ…」
思わずそう言っていた…
和「やっぱり…怖い?」
翔「…夢に見るんだ…あの時の男達から追いかけられて…階段から落ちて…あの時の恐怖が…脳裏から離れない…」
潤「翔くん…」
昨日は潤にああ言ったけど…やっぱり怖い…
智「なぁ…まだ無理はしない方が良いんじゃないか?」
雅「うん…翔ちゃん可愛そうだよ…」
翔「雅紀…」
和「…行こうか…」
そう言って和也が俺の背中に手を添えて階段から離してくれた…
…ごめん…皆…
早く俺と『俺』が戻らないと、皆の迷惑になるの解ってるのに…
その時ふと潤を見ると、俺達に背中を向けて何か言っていた
そして、くるりと踵を返してこちらに近付いて来た
翔「潤…どうかした?」
潤「ううん…何でもないよ…」
何でもないって…そんな悲しそうな顔をしてるのに…
翔『じゅーーーんっ』
潤『…ごめん…翔くん…』