第11章 それぞれの別世界
和「で、俺も無事に15の誕生日を迎えられたから、高校は知り合いのいない県外に出たんだ」
潤「なるほど…それで斗真はニノが男だと知ることもなく、別れ別れになったのか…」
斗「急に居なくなった時はショックだったよ…誰も和が何処の高校に行ったのか知らなかったから…」
男だと知られたくなかったから、友達(もちろん女子高の)にも言わずに出たからな…
翔「智さん、知ってたの?この事…」
智「うん、和本人から聞いた。俺がスピリチュアリストだと知って、無意識に心閉ざしてたから何かあるなって思って」
別にスピリチュアリストは読心術が出来る訳じゃないのに、無意識にやってたんだよな…
本当なら大野さんに対して凄く失礼な事してたのに、俺の事許してくれて…
そんな事を考えながら大野さんの事を見つめていたら
斗「和っ!」
和「うわっ!な、何!?」
俺と大野さんの間に斗真が割り込んできた
斗「俺の気持ちは今でも変わってない…和俺と付き合ってくれ!」
・・・
和「はい?」
…何?俺聞き間違えた???
斗「だから!俺と付き合って下さい!」
和「…俺の話聞いてた?俺男だよ?」
斗「1から10まで隅々聞いた。その上で言ってる」
…はいーーーっ!?