第11章 それぞれの別世界

～和也side～

翔「そう言えばふと思ったんだけど…良いかな？」

以前『翔ちゃん』からそう切り出された時

和「何？俺なら隠し事ないから何でも聞いて」

…って返したけど…

本当は誰にも言えない秘密を俺は持ってた…

その事は社長は知ってる事だけど、プロフィールには隠してたし、誰にも打ち明けてはいなかった

…けど…

智「…和…大丈夫。そんなに警戒しなくても良いよ」

和「…えっ…」

智「だって和、俺に近づく時心にロックかけてるからね」

和「あ…」

大野さんがスピリチュアリストだと知って、俺は無意識に大野さんに知られまいとしていたみたい…

和「ご…ごめんなさい…」

智「ううん、それが普通だよ」

この時俺は大野さんに全て打ち明けた

大野さんと距離を離したくなかったから…

俺の全てを知ってもらった方が、俺はこれからも大野さんの側にいれるから…

全てを打ち明けたけど、大野さんは俺の事軽蔑するどころか

智「…ありがとう、打ち明けてくれて…」

そう言ってくれた…

その時決めた…

この人の事全力で守ろう…

俺の出来うる限りの事を…

この人が幸せになれるように…