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わんとおばあと誕生日【テニプリ・平古場】

第1章 


暖かくなって、たまに海に入れる日もある3月の沖縄には、ひな祭りと並んで浜下りと言う行事がある。
それは穏やかなひな祭りにはにつかわしくない蛇にまつわるいわれがあって…

昔、1人家にいた女がイケメンに化けた蛇にかどわかされ蛇の子を身ごもってしまった。
自分が身ごもった子の父親が蛇の化け物だと知った女はそれをなげいて海で身を清め難を逃れた、と言う話だ。

だから3月初めの巳の日は女は家にいてはいけない。
家にいたら蛇の化け物にかどわかされてしまうから、その日は女達だけで浜へ行き、蛇から身を隠し海に入り身を清めるんだ。

だけど今じゃそれが浜で宴会を開いたり、家族で潮干狩りをすると言う日になりつつある。

俺の家も例外じゃなく、俺がチビの頃はよくうちの女どもと近所のおばちゃん達と食べ物を持ちより、浜で盛大に宴会を開き、そのついでのように俺の誕生日を祝ってもらっていた。
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