第9章 嫌な予感

「大切な部下をそんな下衆じみた話に登場させないでもらっていいかな。

飯がマズくなんだよね、
･･･大好物のエビフライがまじぃんだよ、」



周りに気づかれないように先輩の胸ぐらをつかみ耳元で囁く大野さん。


こんな低い声初めて聞いた。





「･･･す、すみませんでっした･･･。」




先輩たちはガタガタっと椅子をどけ、その場から離れていった。


周りの社員はその光景に気づくはずもなく、楽しそうに食事を続けている。