第21章 熱くなる体の原因
「先輩!待って下さい!」
具合悪そうだからって二宮先輩が送ってくれるらしい。
けど具合悪そうな相手にこんな走らせます!?
「あ、ごめん。
あんまりうるさいから先に行っちゃった。」
やっと止まってくれた。
「お陰で体力無くなりましたよ。」
「ていうか、顔色、良くなってんじゃん?」
ん?そう言えば…走ったせいでちょっと息が上がるけど、さっきの変に熱い動機息切れみたいな感じではない。
「治った…?」
と自分のことを聞く私に先輩は呆れた顔をした。
「何なの、あんた。」
と先輩が笑う。
なんだったんだろう。さっきのは。
確かにすっごく熱くなって
熱があるんじゃないかと思った。
「疲れていたんでしょうか?」
「私に聞かないで下さいよ。
まあ、送るからとりあえず乗って。」
「えっ…!」
の、乗るんですか…?車に…?
二人きりで…?
「…ねえ、何なの、さっきから。そんなに嫌?」
「…い、いえ!嫌っていうか…」