第32章 戦士
いきなり吹いた強風に赤い旗がバキッと割れカランカランと壁にぶつかりながら下に落ちた
その音にエレンとベルトルトは驚く
その音は嫌に大きく響く
ハンジ達も横目で静かに様子を伺っている
風で雲が流れ空から光が差す
カタカタと震える手でトリガーを掴んでいる誰かとそれを静かに制す誰か
ライナー「そうか…きっと…ここに長く居すぎてしまったんだな…馬鹿な奴らに囲まれて…っ3年も暮らしたせいだ…俺達はガキで何一つ知らなかったんだよ…こんな奴らがいるなんて知らずにいれば…俺は…こんな半端なクソ野郎にならずにすんだのに!」
ライナーは目に涙を溜めて言う
エレンはチラリとライナーの腕を見た