第29章 南西へ
ニックはその光景に驚きが隠せないが、その後ろからリヴァイがニックの背中を蹴った
リヴァイ「おい、止まるな。迷子になっちまうだろうが」
背中を蹴られてもニックは動かない
ニック「これは…」
リヴァイ「それがこうなるのは決まってる。壁が破壊されちまったんだからな」
泣きながら移動する人達
ニックはフラフラと歩き出そうとするとリヴァイに止められる
リヴァイ「おい、何のつもりだ?住処を失った人の表情が良く拝めるな。あれがお前らが切り捨てようとしている表情だ。お前らの望みが叶って壁の中を巨人で満たす事に成功すれば皆巨人の臭ぇ口の中で人生最悪の気分を味わいその生涯を終える。人類全員仲良くな」