第29章 南西へ
コニーも一瞬悲しそうな顔をした後続く
ベルトルトとライナーは馬でもう駆け出している
コニーも繋いでいた自分の馬に乗る
すると──…
「お…が…え"…り"」
言われた言葉にコニーはハッと息を詰まらせゆっくりと巨人の方向に顔を向ける
コニー「は…?」
ドクンッドクンッと心臓の音がやけに大きく響く
コニー「今……」
驚愕の顔を浮かべるコニーの肩をライナーが掴む
ライナー「おい、コニー!急げ!ゲルガー達に遅れちまうぞ!」
コニー「ライナー…聞いたか?今あいつが!」
ライナー「俺には何も聞こえてない!兎に角喋ってないで任務に集中しろ!」
だが、コニーの口は止まらない
コニー「なんかあいつさ…ありえないんだけど…なんか母ちゃんに…」