第26章 壁〜ストへス区急襲3〜
受け止めたアニは少しだけ後ろに下がる
エレンは体制を崩した
アニの頭に父の声が響く
「アニ…アニ…!」
アニは体制を立て直す
それを見たエレンはアニに突っ込んでいく
バァンッ!と凄まじい音と爆風
エレンは硬化された足を噛んでいた
それを見たアニは左手を硬化させエレンの頭を殴る
アニの脳内に父に抱き締められた記憶が蘇る
「アニ」
アニは何発もエレンの頭に拳を振るう
「アニ…父さんだけはお前の味方だ」
『アニの味方だから』
その記憶の中にアイリスの笑顔が浮かぶ
アニはそれを振り払うかのようにエレンに思いっ切り拳をぶつけた
そして拳を下ろした
そこには殴られ半分禿げたエレン