第20章 巨大樹の森〜第57回壁外調査2〜
穏やかで鳥の囀りだけ聞こえてくる
ジャン「とても正気とは思えねぇ…。当初の兵站拠点作りを放棄、その時点で尻尾を巻いてずらかるべき所を大胆にも観光名所に寄り道…その挙句ただ突っ立って森に入る巨人を食い止めろと…。アイツふざけた命令しやがって…」
アルミンは小声で聞こえるよ?と呟く
ジャン「それにろくな命令がないって言うのも斬新だ。最も奴の心中も穏やかじゃないはずだがな…」
アルミン「というと?」
ジャン「極限の状況で部下に無能と判断された指揮官はよく背後から謎の負傷で死ぬって話があるが…別に珍しい話でもねぇって事だよ」