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残酷で美しき世界の中で

第12章 応える〜トロスト区戦防戦6〜


コツンコツンと足音を立てて座ったままのエレンの前に行く

ピクシス「どうじゃ、イェーガー訓練兵よ」

エレン「はい?」

エレンの目線に合わせしゃがむ

ピクシス「お主は穴を塞ぐことが出来るか?」

エレン「…っ!それは…その…どうでしょうか…今の自分に分かる事なんてここにいる皆とそう変わりません…なので自分はここで出来るにしろ出来ないにしろ無責任答えるわけには…」

エレンは目を逸らした

ピクシス「ああ…そうじゃのう。すまんかった。質問を間違えてしもうたわ。お主はやるのかやらんのかどっちだ?」

その質問にエレンは再びピクシスを見つめる
ピクシスは目線を違う方向へ向けた
エレンもその方向に目を向けるとそこには巨人に破壊されていない街があった

エレンはクッと歯を食いしばると前を向いた

エレン「……やります。やります!穴を塞げるかどうかは分かりません!でもやります!」

穴からは風が吹いていた
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