第10章 心臓の鼓動が聞こえる〜トロスト区戦防戦4〜
ジャン「何だよ、一体?」
その巨人の項の中から、モゾモゾ動く人
『「っ!」』
肉が剥がれ、出てきたのはエレンだった
ミカサは急いで立体機動で下に降りていく
アルミン「ミカサ!」
ミカサは走ってエレンの元へ行くとエレンを抱きしめた
そして急いで心臓の鼓動を確認すると、わんわんと泣き始めた
アイリスもアルミンもジャンも急いで傍に行く
そして壁を登りエレンを抱きしめたままのミカサ
その姿を見てアルミンは動揺を隠せない
アルミン「(エレンだ…切断された筈の腕と足がある…エレンはあの時巨人に飲み込まれた…あの時…)っ…!」
アルミンはエレンの左手を取り繋ぐ
アルミン「一体…何が…!」
そう言って涙を流しながら強く握った
アイリスも三人を包み込む様に抱きしめた
『良かった…生きてて…』
そんな四人を見た後ジャンは静かに街を見た
ジャン「これをエレンが…やったってことか…?」
倒された巨人達からは湯気が出ていた