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残酷で美しき世界の中で

第10章 心臓の鼓動が聞こえる〜トロスト区戦防戦4〜


ジャン「アイリス!?」

『あの時、ミカサについてごめんね』

ジャンの顔は真っ赤になっていく
それを見たマルコは小さく笑った

『でもマルコの言う通り。仲間の死を利用してもここに来ることは辛かったでしょう?でも私でもそうしたよ』

ジャン「お前ならもっと助けられただろう!?」

アイリスはジャンの前に回る

『いくら力があっても助けられるの人は限られる。そうでしょ?』

ガスが切れたら力のあるものも殺される
それが現実だ

ジャン「そうだな…」

『だからジャンは正しかったよ。皆をここに導いてくれてありがとう』

ミカサ「アイリス。ガスの補給終わった」

『ありがとう、ミカサ』

ジャンはその背中を見つめる
誰よりも凛として、涙を見せない
そして一番指揮役に向いていると思った
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