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残酷で美しき世界の中で

第41章 昔話


ロッド「待て」

それをロッドが制す

ヒストリア「私も殺されそうになる直前で父はある提案をしました。ここよりずっと遠くの地で慎ましく生きるのであれば見逃してやってはどうかと…」

ロッド「君の名はクリスタ・レンズだ」

ロッドは抱き締めていた腕を解くと、ヒストリアの両肩に手を置いた

ロッド「今までの事を許してくれ。お前を守るためにはああするしか無かったんだ」

ヒストリア「お…とうさん」

ヒストリアは声を震わせた

ロッド「いつだってお前の事を思っていた。こうやって抱き締めることをずっと夢見ていたんだ。お前こそ王家の血を引く者だからだ」

ヒストリアは静かに涙を流した
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