第40章 痛み
キョロキョロと当たりを見渡すと、尿を足すためにフレーゲルは壁に向き合う
雲の流れで月が隠れる
タバコを吸い終わったリーブスの口を誰かが押さえた
ケニー「商人って言うのは信用が売りじゃなかったのかよ?」
そう言うとバサッとナイフで首を切るとリーブスの目から光が消え、ドサリと倒れた
「アイリスとリヴァイの居場所を聞き出さなくて良かったんですか?」
ケニー「黙ってても奴らは出てくる」
「分かるんですか?」
ケニー「俺が育てたからな。アイリス・レイスとリヴァイ・アッカーマンはそういう奴だ」
ケニーはそう言うと歩き出した
それに続く様に金髪の女性も歩き出す
一部始終を見ていたフレーゲルは蹲って震えていた
アルミン「正当な王位継承者?ヒストリアが?」
ハンジ「つまりエレンもヒストリアもロッド・レイスの元にいる可能性が高い」
ハンジはモブリットに目配せする
モブリットは小さく頷くとパンッと壁に1枚の紙を手で押えながら見せる
リヴァイ「こいつだ!」
ロッド・レイスは目の前にいるヒストリアを見つめている
ロッド「ヒストリア…」
ロッドはそう呟くとヒストリアの体を抱き締めた
ロッド「今まですまなかった…」
ヒストリアは小さく目を見開く
その傍にはエレンが倒れていた
エレンはボーッとした様子で2人を見つめていた