第39章 狼煙
煙を見つめる者が遠くの方に居ることを知らずに
トロスト区
エルヴィン「そうか、今回も失敗か。上手く行けば一日足らずでシガンシナ区へ空いた穴を塞げに行ける事だったが」
リヴァイ「何しろ情報が無い。硬質化について教科書でもあれば別だが…後はクリスタ…いや、ヒストリア・レイスあいつから壁について情報を辿るか…」
リヴァイに視線を向けていたエルヴィンは視線を逸らした
エルヴィン「彼女が話した生い立ちは報告書で読んだ。貴族、レイス教の隠し子…確かに不幸ではあったらしい。だがただの地方貴族が壁の秘密を知る事が出来るのかが謎だ」
リヴァイは黙ってエルヴィンを見つめていた