第36章 子供達
ユミル「分かった…」
ベルトルト「ありがとう」
ベルトルトはユミルに少し目を向けてそう言った
ユミル「(まただよ。アイリス、クリスタ。ここまで来てまた私は自分に嘘を付かなきゃならねぇのか…)」
ユミルの過去
「おい、丁度いいのがいたぞ」
向けられたランタンに照らされたのは4人の子供
その1人にユミルがいた
「この子はどうだ?」
「うむ」
「よし、おいで。君は今日からおじさん達と暮らすんだよ。全く新しい人生を始めるんだ。新しい人生には新しい名前が必要だ。分かるね?」
そう問われた幼少期のユミルは顔を見上げた