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ド ロ ッ プ ス .

第30章 吐息の味





僕は…


慣れない足取りで赤子の元に行った。









「だ、大丈夫…だから…」








赤子はまだ言葉が理解出来ないらしく


ただ泣くばかり…


まるで消えてしまった母を呼び戻しているように。










「…お前は……いい子だよ……」










そして、


俺は近くにあった"端切れ"のような粗末な布を赤子にかけてやった。









(次はどうすれば良い…)









まだ人間の姿になったばかりで、


ハッキリしない意識の中で考える











「………」











"オギャーオギャーオギャー"










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