第29章 母乳はママの味
そして拭き掃除も終わり、
少し休憩しようと白夜さんにお茶を出された瞬間…
"ズキンッ"
さっきよりも強い痛みが私の腹部を襲った。
佐藤
「あっ……んっ"…!…」
もうその痛みは隠しきれなくて、
出された湯呑みを倒してしまうほど激しく机にうつ伏せになった。
白夜
「お、おい!!」
机の上に垂れる私の額から流れ落ちる汗…
白夜さんが急いで駆け寄ってきてくれた…
佐藤
「びゃ…白夜さん……赤ちゃん…赤ちゃん産まれるぅ💦」
白夜
「分かった…よし…俺は準備をしてくるから、
佐藤、すまないが少し耐えていてくれ。」
佐藤
「う、うん……」
白夜さんは落ちついた声でそう話すと、
私の肩をポンっと叩き忙しく動きだした。
(痛いよぉ……)
それから白夜さんが、
私を用意した布団に寝かせてくれるまで
間隔をあけ痛みはあったけれど…
なんとなくまだ産まれそうな気はしない。
佐藤
「あ"っ……死ぬぅぅ……」
〈大丈夫だ、それは陣痛だ。←キッパリ