第28章 これはあのリンゴ味
私の驚いた声に気付いた白夜さんが、
私に声をかけてきた。
佐藤
「だ、大丈夫…なんでもない!」
そしてまた拓巳くんの側に寄る。
拓巳
「俺だけ若々しく生きていくのは嫌なんだよ、
だから佐藤も……」
佐藤
「(´・_・`)」
(拓巳くん…本気で言ってるのかな………
このカタログに載ってる梨達は
どう見ても普通の梨にしか見えないけど…)
拓巳
「もし妊娠中だから不安で食べられないなら、
産んだ後に食っても良いからさ。」
佐藤
「うーん(´・_・`)」
拓巳くんがあまりにも必死にカタログを渡して来るので、
受け取ってみた。
拓巳
「安い梨は寿命は伸びるけど老けるのが早いみたいでさ、
そうだなぁ…この辺りの高級な梨は寿命も伸びるし
100年単位で徐々に老けていくって話だけど…」
佐藤
「(´⊙口⊙`)ゔわっ…」
梨の値段に私は驚愕した。
人間の世界でのお金に換算すると…
1番安い梨でも100万円…
そして一番高価な梨は…1億円くらいだ。