第27章 初恋の味
佐藤
「ふぁ〜」
雨が激しく降る朝、
私はいつもより早く目が覚めた。
佐藤
「ふふっ…」
隣では、
安らかな寝息を立てた白夜さんが眠っている。
(寝顔は優しそうに見えるよね(*´ω`*)寝顔は…)
失礼な事を考えながら、
朝食を作ろうと着替えなどの支度をしていると…
縁側に小さな小さな子供が座っているのに気が付いた。
(妖怪!!
でも…妖怪なら白夜さんが気付いて追い払うはず?
この子はいったい…?)
私は警戒をしてその子に近づかない。
すると…
縁側に座っていた子供がクルッと私の方に振り返った。
子供
「雨…大好き!!」
その子は頭にお耳がついていて、
桃色の髪の毛をしてクリクリっとした黒い瞳が可愛らしい子だ。
佐藤
「雨…私も大好きよ」
そんな無邪気なこの子から、
私は邪悪な何かは感じられず……
でも用心しながら近づき…横に座ってみた。