第25章 主夫の憂鬱味
佐藤
「白夜さん!楽しかったね!!
またサキさんのお店に連れてきて下さいね!」
(俺は楽しくなかったけど)
白夜
「ああ、またな。」
そしてそれから、
食い物屋や反物屋などを見て回り…
佐藤
「白夜さん!みてみてあれ…可愛い!」
白夜
「ん?」
そろそろ帰ろうと来た道を戻っていると、
佐藤がある店の軒先に売られている赤子用のお包みを指差した。
(気が早い気もするが…)
佐藤
「(*´人`*)」
あまり物をねだる事がない佐藤にしてみたら、
凄く珍しいので…
白夜
「赤と青があるが、どちらが良いんだ?」
佐藤
「赤かなぁ(*´ω`*)
赤には黄色も青も入っているから、
女の子でも男の子でもどっちでも大丈夫そう!」
白夜
「よし。」
赤のお包みを買ってやった。
佐藤はそれを店主から受け取ると、
愛おしそうに抱きしめる。
やはり、嫁は可愛い。