第25章 主夫の憂鬱味
【白夜視点】
佐藤の悪阻が落ち着いてきた最近は、
俺もすっかり家事に慣れてきていた。
佐藤曰く今の俺は主夫と言うらしい。
佐藤
「もう少し……あと少し……」
白夜
「おぃ!何やってんの!??」
でもたった1つ慣れないのは、佐藤の予想外な動きだ。
佐藤
「あの上にあるお皿に盛り付けたら
煮物が美味しそうに見えるかなって…」
白夜
「見えるかなって…💧
ほら降りな危ないから…俺が代わりに取るから。」
佐藤
「はぃ、はーぃ(-_-)」
白夜
「なにその反抗的な返事は。」
佐藤
「だって…白夜さんは、あれもダメこれもダメって
厳しすぎるんだもん!!
もう安定期なんだから少しは動きたいのぉ(;´д`)」
←もうタメ口で話してます
白夜
「それはお前の事を想って言っているからだよ。
何故分からないんだ。」
だが……こんな言い合いも、
実は俺は楽しんでいる節がある。
佐藤
「分かってるよ…
私のこと"大切だから"心配して言ってくれてるって…
だけど白夜さんばかり動いて私が何にもしないのは申し訳ないの。
白夜さん…私に出来ること…ない?」
そうこうやって必ず最後は上目遣いで、
すがり寄って来るのが堪らなく愛おしいからだ。