第24章 ミックスの味
幼い私は大好きな爺ちゃんがやれと言った事は、
疑わずにやる子だったから、
竹箒を手にとると…
佐藤
「そ〜れぇ〜〜〜」
とりあえずなんでも試してみる子だった。
"ブンブンッ…"
竹箒で朝靄を分けてみると…
佐藤
「あっ!!タヌキさん!!」
クワの近くに丸々太ったタヌキがこちらを見て立っていた。
「ほらの。タヌキに揶揄われていたんじゃ。」
佐藤
「ほんどだね♪爺ちゃん凄い!!」
爺ちゃん
「気安く爺ちゃんと呼ぶな!!………ゴホンッ…
まあ…とにかく……何か不思議な事があった時は、
ホウキを振り回せば邪が払われて真実が見えてくる時がある
覚えておきなさい………
ほれ、楓さん(母さん)が呼んでいるぞ早く家に入りなさい。」
佐藤
「もしや!!」
何故か私は爺ちゃんに違和感を感じてホウキを振り回してみた
が……
爺ちゃん
「なんて子じゃ!!!!」
爺ちゃんは爺ちゃんのままだった。