第24章 ミックスの味
朝靄を分けて爺ちゃんの畑仕事にやってくると…
"ザクッ…ザクッ…"
鍬で畑を耕している音がしてきた。
佐藤
「爺ちゃん!!」
私は畑に向かって叫んだ。
すると…
"あーーーいょーー"
爺ちゃんの声で返事が返ってきた。
(爺ちゃんだ!!)
私は安心して、
更に声の方に走って行くと…
佐藤
「?」
確かに声のする方に来たのに爺ちゃんが見当たらなかった。
(爺ちゃん💦)
私は焦ってもう一度叫んだ。
佐藤
「お爺ちゃん!!」
すると…今度は…
さっきとは正反対の場所から…
"あーーーいょーー"
と聞こえてきた。
爺ちゃんは家族も認めるせっかち屋さんだったから、
違う畑の方に行ったんだなと私は納得し、
そちらに向かって走り出すと……